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スペシャル対談

  • 野口啓代(プロフリークライマー)
    楢﨑智亜(プロフリークライマー)
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  • 有吉与志恵(NCA会長)

コンディショニングがアスリートを強くする

ついに、超トップアスリートの二人が我らが『We Love』に登場!!世界屈指のクライマー、野口啓代選手と楢﨑智亜選手。東京2020での活躍が期待される両選手が、なぜコンディショニングを信じるのか?その理由を徹底的に大公開!!

身体の不調に悩んでいた時に出会ったのが有吉さんでした。

有吉 説明不要かとは思いますが(笑)、東京2020のスポーツクライミング日本代表内定のお二人です。野口選手はW杯年間総合優勝4回、W杯通算優勝21勝(男女を問わず歴代最多タイ記録)と、まさにクライミング界の女王。楢﨑選手は、プロ転向からわずか2年で世界のトップに立ち、昨年の世界選手権でもボルダリングと、五輪採用種目でもあるコンバインドで2冠を達成した世界王者。私達のきっかけをつくったのも智亜くんでした。

楢﨑 NCAコンディショニングポールの購入がきっかけでした。NCAのポールは硬さや角度が良いと評判だったので。

野口 2本セットがとても便利です。結構、3本セットが多くて…。この1本の差が持ち運びやすさに大きく影響していると思います。

有吉 最初にセッションしたのが、啓代ちゃんでしたね。

野口 当時、身体の状態が非常に悪く、改善のため色々と試している最中でした。ポールも独学でやっていたのですが、NCAのポールを作った方に直接習えるならと思って、一昨年の年末に初めてお会いしました。

有吉 初めて会う前にどんな選手なのだろうと調べておきました。恐らくコアの働きは凄いのだろうと思って実際見たら、意外にも普通の女の子でした。当時は余程コンディションが悪かったのだと思います。

野口 マシン系や荷重系のトレーニングに結構取り組んでいて。疲労も溜まり、柔軟性も無い状態でした。

有吉 啓代ちゃんは筋トレしない方が良い身体ですからね。やればやるほど筋肉の質が落ちてしまいます…。

野口 それが、最初のセッションで元の身体に近い状態に改善したので、そこから有吉さんに継続的に見ていただくようになりました。

楢﨑 自分はその話を聞いてやってみようと思って。確かすぐ後に通い始めました。

有吉 いやいや、智亜くんはもう少し後かな。最初は去年の春。コンバインドジャパンカップの前に、ナチュラルマッスル恵比寿店で。

楢﨑 そうでした!膝が痛かった時ですね。お会いして、膝をコンタクトしていただいたら、痛みが消えて。

「世界選手権」は3人の関係が深まる10日間でした。

有吉 「膝をちゃんと良くしたいなら、姿勢を根本的に改善しないと」とお話しし、セッションがスタートしました。

楢﨑 肩の内旋や円背。背中が超猫背でしたからね。

有吉 外旋のトレーニングとか。

楢﨑 以前は、肩が上がらないように下げつつ、壁と身体の距離を近づけながら登るというのが苦手でした。ところが、肩や股関節を改善していくうちに、問題が解決され、それにより順位が安定しました。

有吉 最初はリセットだけでも徹底すればパフォーマンスは上がるからと伝えて。

楢﨑 リセットは衝撃的!大幅に改善します。世界選手権では特に体感しました。

有吉 智亜くんは疲労が溜まりやすい身体でありつつ、とにかく試合数が多いので。

楢﨑 ボルダリング、リード、スピードで予選含めて10日間で10戦ぐらいあり、後半の日程になるにつれて、体力が持つか心配でした。

有吉 筋出力が高い身体なので(笑)。練習見ていても、疲労のピークでストンと電池が切れてしまいますからね。

楢﨑 競技の度にホテルに戻り、リセットしてもらえて。だから、自分だけ他の選手と比べて、フレッシュに戦える。後半になればなるほど、研ぎ澄まされていく感じで、力強く登れました。

野口 啓代(のぐち・あきよ)さん_ プロフリークライマー。TEAM au所属。W杯年間総合優勝4回、W杯通算優勝最多21勝。世界選手権2019ではコンバインド(複合)で2位、東京2020の内定を獲得。

有吉 啓代ちゃんは、大会中、コアがポイントでした。腹横筋の反応に左右差があって。言うと気にしちゃうから、大会が終わるまで黙って

野口 野口 コンタクトをしていただけたことで登りやすさは感じました。あとは決勝直前に頭が疲れていて。緊張すると頭が痛くなるのですが、助けてもらいました。

有吉 気持ちがリラックスできるお花を買ってきて、お部屋に飾ったりしましたね。

楢﨑 世界選手権の10日間は本当に濃かったです。有吉さんとの付き合いが実際よりも長く感じるのはそのためかもしれません。お互いの関係が深まった大会でした。

有吉 二人ともこの大会で東京2020の代表に内定。啓代ちゃんと智亜くんには本当に感動させられました。

楢﨑 二人とも全然タイプの違う選手ですけれども。

コンディショニングにより身体が整うことで強くなる。

有吉 啓代ちゃんは感覚の人。指先1つにまでこだわる。

野口 手を握る時、薬指の動きに違和感があるとか(笑)。

有吉 でも裏を返せば、身体の違和感さえなければ、自信を持って登れる選手。

野口 そういう意味では、最初のセッションから1つ1つ違和感を解消してくださったことが大きいと思います。

有吉 まずはポールに乗るところから始めて、足の改善に移る。分かりやすいところから始めましたね。

野口 初めは、こんな負荷のないトレーニングだと弱くなるのでは?と不安でしたが、身体の歪みが改善されると本来の強さが戻ってくる。考えが変わりました。

楢﨑 智亜(ならさき・ともあ)さん_ プロフリークライマー。TEAM au所属。2016年世界選手権で日本人初優勝。2019年では、ボルダリング、コンバインド(複合)で2冠。クライミング界を席巻する逸材。

有吉 今は力強さやしなやかさが満ち溢れてきました。元々は智亜くんよりも体力があって強いですから(笑)。

楢﨑 いえいえ、リセットのおかげで、こちらも強くなってきましたよ(笑)。

有吉 智亜くんはテクニックへの探求が凄いと思います。よく考えていますしね。

楢﨑 まず、ポジションはすごく気にします。力の方向を考えるのとか好きです。

有吉 他の選手に比べて飛び出し角度が違うなど、力学的にとても理に適った動きをしているのが印象的です。

楢﨑 今までのクライマーとは違うと自負しています。握る、踏むという基本の動作を、状況によってあえて省略することもあります。

有吉 とても合理的で戦略的なクライマーだと思います。

「ベストコンディション」で東京2020に挑む。

楢﨑 東京2020に向けて技術と筋肉との関係について有吉さんを通じて理解を深めたいのと、リセットの徹底ですね。疲労を常に残さないようにすることで、次の練習でまた追い込める。自分がどんどん強くなっている感覚がありますし、本番は今よりさらに強くなって、世界一を獲りたいです。

野口 私はどんどん歪みが改善されて動きの悪い癖も無くなっています。セルコンを続け、本番には一番完成度の高い状態にしたいです。

有吉 二人と出会って、足の26個の骨と、手の27個の骨、介在する筋肉の勉強をめちゃめちゃしましたよ(笑)。

野口 私は理想とする指の動きについてのリクエストがとても細かいので、なかなか普通の人には理解してもらえませんが、有吉さんは的確に汲み取っていただけるので、ありがたいです。

有吉 二人の身体が一番良い状態で本番の舞台に臨めるようにサポートし続けます。食事面も含めて。

楢﨑 今までも色々とアドバイスをくださいました。タンパク質の必要性とか。野菜嫌いの自分にコールドプレスを勧めてもらったり。

有吉 両家のお母様が食事面に対して、本当に力を尽くしてくれていますからね。

野口 確かに、身内には一番気を使わなくて良いので非常に感謝しています。

有吉 東京2020に向けて皆で一丸となって最高の状態を築いていきましょう。

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