中医学では、健康とは「気・血・水」 を整えることであると説いており、血液は全身に栄養を送り届ける重要な役割を担っています。
秋の訪れに気持ち良さを感じながらも、 血圧は気温の変化を受けやすいとされているので注意が必要。 高血圧は動脈硬化などの病気を、低血圧は無気力、冷え症を引き起こす要因です。
血液や血管を整え、 血圧を安定させることが肝要となり、それには食事や運動など、良い生活習慣を心がけることが大切です。
料理法で気を付けたいのが塩分です。 塩分を多く摂ると、 血中のナトリウム濃度が上昇し、 喉が渇きやすくなります。 それにより水分を多く摂るようになり、 血液量が増え、 血管内にかかる圧力が高まり、 高血圧を招いてしまうのです。
そこで、私の料理の味付けには出汁 (アミノ酸)をなるべく生かすようにし、減塩の工夫をしています。加えて、血液サラサラ食材に注目です。青魚やお酢などは有名ですが、カボチャ、小松菜など、お野菜も負けていません。
表には書ききれませんでしたが、カリウム、カルシウム、マグネシウム、水溶性の食物繊維も血圧改善には欠かせない栄養素です。