前号で栄養不足を解説しましたが、せっかく摂取しようとしても、きちんと消化吸収できなければ元も子もありません。腸をしっかり整えることが重要です。
カギとなるのが「発酵食 品」と「食物繊維」。発酵食品は善玉菌を直接摂取することが可能。微生物の働きに「発酵食品」や「食物繊維」。そして食事の取り方が肝要。よってある程度消化された食べ物なので、人が消化するのに必要な酵素やエネルギーの消費が少なくて済みます。食物繊維も、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を助ける働きがあります。また、レモン(キレート)、生の大根(ジアスターゼ)など、消化を助ける食材にも注目です。
さらに、「食事の取り方」にも気を配りたいところです。①よく噛む(唾液を分泌し消化を補助)、②ちょこちょこ食べてドカ食いを防止、③就寝前2~3時間前に食事しない、など、胃腸に負担をかけないことが肝要でしょう。
腸は「第二の脳」と呼ばれる臓器。自分で判断し、活動する能力が備わっており、心身ともに健康の要所。消化吸収という観点だけではなく、人間のホメオスタシス(生体恒常性)の維持にも重要です。食物繊維と発酵食品をふんだんに使った献立をご紹介。手前味噌ながら美味しいですよ(笑)。
細胞や分子の状態を見て行う栄養療法。人間は約60兆個の細胞からできており、細胞やそれを構成する分子は栄養で作られています。細胞・分子と栄養の相関関係を知ることで、病気の予防や治療に役立てます。